機能訓練で重要なスキルとは

機能訓練によって高齢者が自立して活動できるようにしたり、これ以上心身の状況が悪化しないように予防をしたりするのは介護において重要なポイントとして認識されるようになってきています。デイサービスにおいて機能訓練を行うのは主に機能訓練指導員です。理学療法士や看護師などの特定の資格を持った方が機能訓練指導員として働くことができます。しかし介護士も機能訓練をサポートすることは可能です。うまくサポートするためにも、機能訓練にはどのようなスキルが必要になるのか知っておきましょう。

認知症を予防するためのトレーニングや、身体機能の低下を防止するための運動方法などを指導するのは機能訓練における重要な内容です。そのためのノウハウを知っておくのは大切なことなのは確かでしょう。また、技術的なスキルを学ぶことでトレーニングを円滑に進められるようになるのも指導をするうえで必要なことは事実です。ただ、細々とした技術を学ぶことよりも現実的には重要なスキルがあります。

メンタル面に働きかけるスキルが機能訓練では最も重要です。いかにトレーニングのやり方を教えて取り組ませたとしても、高齢者自身が頑張ろうという意識を持っていないとなかなか効果が上がりません。やりたくないと思いながらも、仕方ないから機能訓練を受けているという状況では成果が出ず、本人も指導員も苦しくなってきてしまいます。

その状況から脱却するために欠かせないのが高齢者のメンタル面に働きかけることです。カウンセリングを通して高齢者自身がモチベーションを持って取り組めるようにすることで機能訓練の成果が上がりやすくなります。心理カウンセラーの資格の勉強をするなどの工夫をしてメンタル面に働きかけるスキルを身につけましょう。